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1950年代 60' 70' 80' 90' 00'

ストックホルムに初めて地下鉄が誕生したのは1950年。
初めてアート作品が展示されるようになるまでそれから7年。
スウェーデンの作家、August Strindberg(1849-1912)に影響を受け、
その誕生まで19世紀から議論がなされてきました。

サロンの外にいる人々に対してもアートを。
アートをもっと公共のものに。

この『地下鉄にアートを!』という運動を引っ張ったのは
Vera NilsonとSiri Denkertの2人のアーティストでした。
1955年4月、ストックホルム市議会に2つの案が、
相対する2つの政党からそれぞれ提出され、計画はスタートしました。

1957年、一番最初にアートが展示されたのはT-Centralen駅
その前の年にコンペで選ばれた、12人のアーティストの作品が展示されました。
T-Centralen駅のタイル、タイル張りのレリーフやベンチは
今の時代にも十分にモダンに感じられます。

スウェーデンの地下鉄のグリーンラインは1950年代の象徴です。
ほとんどの駅が地上にあり、地下鉄なのに地下にある駅は実は少なくて
それはかつてトラムの駅があった場所と同じ場所に地下鉄が建設されたからです。
1950年代の地下のある駅は『切って、かぶせる』方法で建設されました。
道を掘り起こし、そこに線路やプラットホームなど全ての設備を備えた
コンクリートトンネルを建設し、その道を再びかぶせる。
この方法が使われた駅はHötorget駅からFridhemsplan駅
しかし、この方法にはコストがかかりました。

多くの1950年代の駅はPeter Celsingによってデザインされました。
彼は1948年から1952年にかけてストックホルムのトラムの建築家でしたが、
現在ではストックホルムの中心にあるKulturhuset (下の写真)や
Swedish Film Institute(Filmhuset)など多くの建築を手がけた事で有名です。


1930年代の地下トラムの影響で、地下鉄の駅もタイル張りの壁が多く、
これは『バスルーム建築 (bathroom architecture) 』と呼ばれます。
なんだかお風呂場の建築なんて面白いネーミングですよね。

この時代に作られた駅は地面に近く、
また、塀や壁で仕切られていない、1つのプラットホームで出来ています。
そのため駅の全体が簡単に見渡せます。
Hötorget駅Rådmansgatan駅S:t Eriksplan駅が初期の典型的な1950年代の駅です。

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